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ガッシンについて
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MISSION:1 ◇セントラル・シティ郊外 クサナギ中央支社 社員食堂 責任者――ある事項について、その責任を負う者。 何かあった時に責任を取らなくてはならない。 では「責任を取る」とは? 左遷、降格、減俸、辞職……。ここから先は考えたくもない。 ひと気の少ない夕刻の社員食堂。その一角でジョン・トラブルダは頭を抱えていた。 テーブルの上には全く手付かずのラーメン定食。 食欲など微塵もないのに、何故注文してしまったのか。 ラーメンから立ち昇る湯気をぼんやりと眺めながらジョンは現実逃避を始めた。 (密かにタイムマシンの開発が成功していたりしないだろうか) 無意味な事とは分かっていても、その思考を打ち消す事は叶わなかった。 (もし過去に戻れるのなら、1年前の自分に警告したい。 「クレスト野朗の挑発に乗るな! あいつらは悪魔だッ!」と……) 今からちょうど1年前、クサナギ中央支社に大きな仕事が舞い込んできた。 セントラル・シティからのMT(マッスル・トレーサー)開発依頼である。 不景気なこのご時勢にも関わらずコストよりもスペックを重視した仕様書に 年甲斐もなくジョンはときめいた。 「みんなで最高のMTを作ろう」 開発チームへの参加が決まったジョンと同僚たちは燃えていた。 幸運は猶も続く。 辞令「ジョン・トラブルダ殿 あなたを開発計画第三百十五号の総監督に命じます。」 大抜擢であった。 突出した才覚があるわけではなく、世渡りが上手いでもない。 真面目だけが取り柄の中年社員――ジョンの昇進を誰もが祝福した。 セントラル・シティは地上開発初期に作られた都市の一つで 今では世界有数の大都市となっており、企業の手を離れ自治権を獲得している。 近隣への影響力も大きく、そこのシティガードがクサナギの製品を使っているとなれば 後はお分かりだろう。この一件はクサナギの進退に関わる。 なんとしても成功させなければならないプロジェクト。 ジョンはその総監督に任命されたのだ。 問題はここから―― どこから聞きつけたのかクレストが沸いてきた。 「ねえねえ、セントラルさん。うちもいいMT作りますよ!」 「でも、先にクサナギさんに頼んじゃったからな~」 「じゃあ、こういうのはどうでしょう」 「なになに?」 「二社ともMTを作って、トライアルで勝負。優秀な方が採用!」 「面白そうだね。クサナギさんがいいって言ったらそれでもいいよ」 「あの、その、そういうのはちょっと……」 「なに? 自信ないの? プププッ」 「じ、自信はある」 「じゃあなんで勝負受けないの?」 「そんなリスクは……」 「やっぱり自信ないんだ! MTしか作ってないのに自信ないとかどうなの?」 「こ、こんな勝負を受けても、こっちにはメリットがないじゃないか!」 「言ったね……。メリットがあれば受けると」 「えっ……?」 「こっちが負けたら、うちのMTシェアの15%をクサナギさんに譲るよ」 「これは大きく出たな~。でもいいの? 負けたら大損だよ?」 「うちは自信ありますから」 「さすが天下のクレストさんだな~」 「…………」 「クサナギさん? どうして急に黙るの?」 「…………」 「あれ? ひょっとして口だけ!? そんな、まさかねぇ?」 「…………」 「MT開発に高い専門性を発揮するクサナギさんが、ねぇ?」 「…………」 「クサナギびびってる! ヘイヘイヘイ!」 「ぐ…………」 「クサナギびびってる! ヘイヘイヘイ!」 「ぐぐ…………」 「クサナギびびってる! ヘイヘイヘイ!」 「ぐぬぬ…………」 「クサナギびびってる! ヘイヘイヘイ!」 「う、受けてやんよ!」 「わーい! やったー! 正々堂々勝負しようね。クサナギさん……」 「後で泣いても許してやらないからな!」 断じて、安い挑発に乗ったわけではない。 功名心や権力欲が腹の中で強く息衝くのを感じた。 勝ち目のない勝負ではないのだ。それどころか、この時ジョンは勝利を確信していた。 企業規模は小さくとも、ことMTにおいてはクレストに後れを取るなどありえない。 しかし、問題はそこではなかった。そしてその事に気づくのが遅すぎた。 気づいたのは今日――トライアルの前日である。 決戦を明日に控え、完成したMTの入魂式。必勝と安全祈願の席で事態は発覚した。 「珍しいな、アントニオは遅刻ですか?」 スタッフの1人がメインテストパイロットの姿を認められずに尋ねた。 「電話が繋がりません」 ・ ・ ・ 「家にもいませんでした」 この1年間、共に心血を注いだアントニオが突然の行方不明。 彼の安否が気掛かりではあったが、ジョンは総監督として心を鬼にした。 「明日のトライアルはサブのカルロスで行く。何の問題もない」 テストパイロットは1人ではないのだ。メインがいなくともサブがいる。 「実はカルロスも……」 「これはタチの悪い冗談か?」 取り乱しそうになるのを必死で抑え、ジョンは平静を装った。 (まだ大丈夫だ。こんなこともあろうかと) プロジェクトは主1名、副1名、予備3名、計5名のテストパイロットで進めてきた。 まだ予備の3名が残っている。 「ブラジレイロとアルメイダ、それにジョビンはどこだ?」 「今朝からその3人も……」 “偶然にも”トライアルの前日にテストパイロットが 5名同時に行方不明になっていた。 クレストは仕掛けてきておいて、ハナからまともに勝負する気などなかったのだ。 (家のローンがまだ17年も残っているし、先月に車を買い換えたばがりだ。 いや、職を失うだけならまだいい。もし負ければ、僕自身の身が危うい。 口うるさい嫁や可愛い娘たちはどうなる? 想像したくもない。 クソッ、クソッ、クソッ、クソッ、クソッ、クソッ……。 正直者だけが馬鹿をみる。この世界に神はいないのかッ!?) 「相席いいですか?」 突然声をかけられてジョンは現実の世界に引き戻された。 ラーメン定食から湯気は出ておらず、かなり長い時間、回想に耽っていたらしい。 「よっこいしょ」 声の主――シェリー・ゴールドスミスはジョンが返事をする前に向かいの席に座った。 (席なら他にいくらでも空いているだろう。どこか他所に行ってくれ) ジョンの非難の視線を無視して、シェリーは食事の邪魔にならないように 腰まであるプラチナブロンドの髪をゴムで縛ってから、手を合わせた。 「いただきます」 シェリーは夕食を黙々と胃袋の中に収めていく。 ジョンを笑いに来たのでもない、励ましに来たのでもない。 空席だらけの中、わざわざ相席を申し込んでおいて、食事に夢中である。 (変人め……) シェリー・ゴールドスミス博士は整った容姿とは裏腹に クサナギ内では変人として有名であった。 「食べないんですか?」 自分のトレイを空にした所でシェリーが再び口を利いた。 物欲しそうな目で冷めきったラーメン定食を見つめている。 「よければどうぞ……」 ジョンはの定食の乗ったトレイを差し出した。 (これをやるから、どこか他所に行ってくれ) 「では遠慮なく」 ラーメン定食をシェリーは心底美味しそうに頬張っている。 冷めて伸びきったラーメンがそんなにも美味しいのだろうか? 慌てて食べるせいでスープが彼女の着る白衣を何度も汚した。 その姿があまりに可笑しかったせいで、ジョンは殆ど無意識のうちに話しかけていた。 「美味しいかい?」 「ええ、32時間ぶりの食事なので何でも美味しいです。空腹は最高の調味料ですよ」 また研究室に篭って不眠不休で仕事をしていたのだろう。 変人ではあるがシェリーは優秀であった。 クサナギ製MTのOSの基礎設計は全て彼女が手がけている。 確か人工知能学の博士号も持っている筈だ。 「ごちそうさまでした」 シェリーは丁寧に手を合わせてから、初めてジョンの顔を凝視した。 「ひどい顔していますよ、ジョン」 「研究室に篭っていた君は知らないかもしれないが、非常にマズい事態に陥っている」 「クサナギの希望、KN79-AMANO――通称<アマノ>の乗り手がいないんですね」 「なんだ、知っていたのか……」 「やられましたね」 「ああ、唯一にして最大の弱点をピンポイントで突かれたよ」 「熊さんが仁王立ちしたような愛らしいシルエット。思いつく限りの最高を追求した スペック。そんな<アマノ>唯一の弱点。それはズバリ『操作の複雑化』」 「ご名答」 <アマノ>は高性能を追求するあまり、一般的なMTの2倍の情報処理と 1.5倍の操作をパイロットに要求する。 並のパイロットでは慣れるまでにかなりの時間を必要とするジャジャ馬。 「今も何人かに完熟訓練をやらせてるけど うちが囲ってるMT乗りにそんな凄腕はいないし、絶望的だよ……」 「この際、外部からいけそうな人を引っ張ってきたらどうです?」 「それも駄目だったよ」 腕のいいMT乗りは掴まらなかった。クレストが手を回しているのもあるだろうが 三大企業のクレストと弱小企業のクサナギの対立。 大金を積まれたとしても、クサナギの為にクレストに目をつけられるような事を 進んでやるような奴は少ないだろう。凄腕なら尚更、損得勘定は得意な筈だ。 「よければ、わたしが紹介しましょうか?」 「……はぁ!? な、なにを?」 「えっ? なにって、この事態を打開できる可能性のあるパイロットを」 人事部や情報部の人間なら分かるが、研究者であるシェリーが凄腕のMT乗りを 知っているとは到底思えなかった。 「冗談はやめてくれ。本気で言ってるのかい?」 「モチのロンです。交換条件と言ってはなんですが 上手くいったら、お願いしたい事があるんですけど」 ◇セントラル・シティ 市外演習場 管制室 「RUN+ATTACK」とはコース上に複数のターゲットを設置し それらを破壊しながらスタートからゴールまでのクリアタイムを競う 一般的な試験競技である。シンプルで分かりやすいトライアルの王道と言えよう。 8つの巨大モニターを有する一室には3つの陣営が集まっていた。 このトライアルの主催であるセントラル。嘲笑を浮かべるクレスト。 そして敗色濃厚ムードの漂うクサナギ。 「もう……終わりだ。全て終わりだ……」 掠れた声に青ざめた顔、その姿は幽鬼さながら。 ジョン・トラブルダは再び頭を抱えていた。 「市長やガードの警備主任さんがこっちを見てますよ。 しっかりしてください。まだ負けたわけでもないのに」 まるで他人事ような口ぶりのシェリー・ゴールドスミスに ジョンは苛立ちを隠せなかった。 「君が“ご親切に”紹介してくれたあの男じゃ、どうやっても勝てないよ」 モニターの中で<アマノ>に乗り込もうとしている若い男をジョンは指差した。 「やってみなくちゃ、分からないと思いますけど」 「いいや、分かるね」 問題の男は当初の予定時刻よりも大幅に遅れて現れた。 それでも腕のいいMT乗りならばと部下に時間を稼がせ ジョンは<アマノ>の機体特性を必死で伝えた。 しかし、男はジョンの説明を理解している様子ではなかった。 しきりに首をかしげ、基本的なことを何度も訊ねてくる。 まるでMTに乗ること自体が初めてであるかのように。 その時、ジョンは全てを諦めて思った。「ああ、こいつは駄目だ」と。 1st Area 1分25秒33 2nd Area 1分45秒45 3rd Area 2分28秒59 ALL Area 5分40秒17 先行したクレストのMTは無難なタイムを出している。 <アマノ>をまともに扱えるパイロットがいれば、決して抜けないタイムではないが 今この場にそんなパイロットは存在しない。 心血を注いだ<アマノ>はその性能を発揮することなく、敗れるだろう。 「スタート30秒前です」 オペレーターがカウントダウンを始めてもジョンはモニターを見る気になれなかった。 もう勝負は見えており、ジョンの思考は負けた後の事で埋め尽くされていた。 (些細な失敗なら辞めれば済む。しかし、これ程の大損害を与えた場合はどうなる? 考えたくもない。逃げるのは……駄目だ。僕には家族がいる。 そうだッ!! 今、<アマノ>に乗っている男を紹介したのはシェリーだ。 彼女にも責任の一端はある筈だ。いや、ある。悪く思わないでくれよ……) ドス黒い思考を中断して、ちらりとシェリーの方を見た時 ジョンは場の空気が変わっている事に気づいた。 (なんだ、このピリピリした感じは……?) やけに静かでオペレーターの声だけがよく通っている。 「ファーストエリアを1分23秒27で通過」 ジョンは自分の耳を疑って、オペレーターの1人に掴み掛かった。 「今のタイムをもう一度言ってくれッ!」 「は、はい。1分23秒27です」 これは夢か? 何か落とし穴があるのではないか? 「ターゲットの撃ち漏らしは?」 「ありません」 クレストMTのファーストエリア通過タイムは1分25秒33。 <アマノ>のタイムは1分23秒27。僅差ながら<アマノ>の方が早い。 「勝ってる……」 信じがたいことだが、現時点ではあの男と<アマノ>が勝っている。 「セカンドエリアを1分46秒28で通過」 「――ッ!?」 放心状態にあったジョンはオペレーターの読み上げる新しいタイムで我に返った。 「1分46秒28ッ!?」 今度は負けたが、トータルではまだこちらが勝っている。 平静を取り戻したジョンはここで始めてモニターに視線を移した。 一体何がどうなっているのか? なんのことはない。あの男が<アマノ>を乗りこなしているのだ。 安定した機動でコースを走り、ターゲットに対して最適な武装を的確に選択している。 まるで乗りなれたMTを駆っているかのように。 「道化を演じていたのか?」 そうとしか思えない。彼はクレストを欺くために一芝居打ってくれたのだ。 敵を欺くにはまず味方から。この古い慣用句を実行してくれたに違いない。 <アマノ>は最後まで乱れることなくゴール地点に到達した。 オペレーターが最終タイムを宣言し、クレスト野朗が膝から崩れ落ちた。 今日はジョン・トラブルダにとって人生最良の日となったのだ。 うなだれるクレスト男に何か一言ぐらい言ってやろうと思ったが、止めた。 死人を鞭打つのも可哀相だ。彼にはこれからもっと辛いことが待っている。 それに今はシェリーに訊ねたい事があった。 「彼は一体何者なんだい?」 「名前言ってませんでしたっけ? 阿部 玲司ですよ」 「アベレージ……。変わった名前だな。 聞いたことがないけど、さぞや名のあるMT乗りなんだろうね」 「あまり大した事ないみたいですよ」 「そんな馬鹿な!? 現に彼は初めて触れたMTで結果を出している」 「それは<アマノ>の性能があったからでしょう?」 「<アマノ>の性能は君より分かっている。 それをいきなり乗りこなすのが凄いんじゃないか」 どうも会話が噛み合っていない。 「あとレージはMT乗りではありませんよ。 MTに乗るのも今日が初めてだと思います」 「なんだって!?」 今恐ろしい事を言わなかったか? 「レージは“平凡なレイヴン”ですから」 「レイヴン……」 最強の人型兵器“アーマード・コア”を繰る傭兵。 MT乗りから転向する者もいると聞くが、彼は今までMTに乗ったことがないという。 しかも頭に“平凡な”の付くレイヴン。 (そんな男に救われたのか……) 「君は彼のことをよく知っているのかい?」 「幼馴染なんですよ。それに妹が彼と一緒に仕事をしていますから」 ジョンが聞きたかったのはそんな事ではなかった。 “平凡なレイヴン”がいかにして<アマノ>を乗りこなし、勝利したのか? この一点だけが知りたかった。 「詳しく教えてくれ」 「う~~ん……」 シェリーは顎に人差し指を押し当て、少し考えてからポツリと呟いた。 「道具は人が使いやすいように出来ている。余計な力を抜いて、後は手を添えるだけ」 「それは?」 「レージの口癖です」 そんな簡単な言葉で片付けられてもジョンは納得できなかった。 「じゃあ、例え話をしましょうか。あなたは初めて自転車に乗った時 補助輪を付けていましたか?」 「ああ、小さい頃はつけていた。それか親に後ろを支えてもらうのが一般的だろう」 「今は必要ありませんよね?」 「当然だろう! コツを掴んでしまえば難しい事じゃない」 「そう。慣れてしまえばバランスを意識しなくても自転車に乗ることができる。 レージは初めからその状態なんですよ」 例え話とはいえ、戦闘用MTと自転車を同列に語るシェリー。 ジョンは猶も納得できなかった。 「わたしの知る限りではどんな物でも初見である程度は使いこなしていますね。 物の大小や複雑さはあまり関係ないみたいです。 何度か実験させてもらったんですが、どうも触れるだけで物の本質を見抜いて 無意識のうちにどうすべきか分かっているみたいなんですよ」 「そんな超能力みたいな……」 しかし結果が先に出てしまっているせいで、ジョンは納得する他なかった。 世の中にはそんな人間がいるのかもしれない、と。 「でも待てよ」 おかしい。シェリーは彼のことを“平凡なレイヴン”と言った。 ACはパーツの組み換えによってあらゆる状況に対応できる汎用性の高さが 最大の特徴。しかしどのアリーナを見てもそんなレイヴンは殆どいない。 武装を少し変えるのが関の山だろう。彼ならば―― 「ある意味ではアーマード・コアという兵器と最も相性のいい レイヴンと言えるかもしれません」 「でも“平凡なレイヴン”なんだろう? 彼にも何か弱点が?」 シェリーは心底可笑しそうに笑いながらこう答えた。 「器用貧乏なんですよ」 「器用貧乏……?」 その言葉の意味するところが分からずジョンは怪訝な顔を作った。 「瞬時に一定のラインには到達できても、そこから先には行けない。 レイヴンの世界では真ん中辺りが精一杯で、レージの技量じゃ 上の方には通用しないって妹が言っていました」 「たまげたな。このトライアル、よく勝てたものだ……」 「ジョン、あなたが自分で言ったんじゃないですか。 ある程度乗りこなしてくれれば<アマノ>は勝てるって」 ◇セントラル・シティ 市外演習場 屋外ハンガー 機体の修理費用――なし。弾薬費――なし。建造物等の賠償請求――なし。 マイナス要素一切なし、パーフェクト。 久しぶりにまとまった金が手に入る。 「お前のおかげだよ」 阿部 玲司は肩にかけたタオルで汗を拭いながら 先ほどまで自分が乗っていたMTを見上げた。 周囲ではシティやクサナギのスタッフが慌しく走り回っていたが 役目を終えた部外者である玲司には特にやることが無かった。 クサナギの社員に一通りチヤホヤされた後はほったらかしである。 迎えが来るのでここで待っているようにと言われたが、なかなか来ない。 「レージー!」 玲司は聞き慣れた自分を呼ぶ声の方に向き直った。 白衣のポケットに手を突っ込んだままシェリー・ゴールドスミスが こちらに向かってゆったりと歩いてくる。 「遅いぞ、シェリー」 「大遅刻をやらかした男の台詞とは思えませんね」 「しょうがないだろ、道が混んでたんだよ」 「傭兵の台詞じゃありませんよ、それ」 痛いところを突かれて玲司は苦笑いをした。 完全なやぶ蛇。昔から口ではこの女に勝てたためしがない。 ボケているようで頭の中はしっかりと回転している。 「まあ、結果よければ全てよしということで」 「調子いいんだから。まあいいでしょう」 「へへー」 「クレアも近くまで来ているんでしょう? 3人でお昼に行きませんか?」 「そうだな」 短い時間ではあったがトライアルでカロリーを消費していた。 いい感じに腹が減っている。 懐が暖かくなったところで、次は腹の方も満たしておきたい。 「なににするかな」 「回ってないお寿司がいいです。もちろんレージの奢りで!」 「なんで俺の奢りなんだよ!」 「いいじゃないですか。この仕事を紹介したのはわたしですよ?」 「どーせ後で紹介料よこせとか言うんだろ」 「そんなこと言いませんよ。わたしは暇を持て余しているあなたに ゼ・ン・イで仕事を紹介してあげたのに」 「善意ねぇ~」 玲司は長年の付き合いでシェリーに何かやましい事があるのを感じ取った。 (今回は依頼主の方に何かたかったな) 「お昼をご馳走になるぐらいの権利はあると思うんですけどねぇ~」 「…………」 ここで渋ってこっちにも紹介料を何%かよこせと言い出されても困る。 回ってない寿司で手を打った方が得策か。 「ほどほどにしてくれよ」 MISSION:1 -END-
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07th Expansionについて ひぐらしTOP うみねこ 日本の同人サークルである。 始まりはオリジナルカード制作であった。 サウンドノベル「ひぐらしのなく頃に」で世に名を馳せる。 メンバー 竜騎士07 担当:脚本・グラフィック 八咫桜 担当:演出・スクリプト・背景 ※竜騎士07氏の実弟 dai 担当: 音楽総監・音楽・効果音・デバッグ 時火 担当:スクリプト・画像・テキスト加工 ※竜騎士07氏の実弟 なるせ椿 担当:彩色・雑務 元メンバー BT 担当: ひぐらしシリーズにおける音楽室のシステム・おまけゲーム・スクリプト・ホームページ管理運営 2009年7月10日に病気のため逝去。 ※dai氏は個人サークル「M.Graveyard」のメンバーである。 ひぐらしの制作は竜騎士07氏・八咫桜氏の兄弟が中心になって行っている。 故・BT氏を筆頭に他サークルからのサポーティングが行われてきた。 経理などは兄弟の両親が担当している。 ゲーム制作は八咫桜氏の提案である。 第1話「鬼隠し編」の体験版としての提供はBT氏の提案である。 第6話「罪滅し編」にてファンから批判が巻き起こり、その凄まじさに竜騎士07氏の心が折れかけた。 これがサークル最大の危機であったという。 その後、ひぐらしは多岐に渡るメディア展開がなされ、公務員と兼業だった竜騎士07氏は専業になる。 「ひぐらしのなく頃に」を制作後、それを継承した「うみねこのなく頃に」を制作。 現在は完全新作として「彼岸花の咲く夜に」を制作している。 因みに、竜騎士07氏が初めて執筆した舞台脚本「雛見沢停留所」がひぐらしの原型である。 ひぐらしTOP うみねこ
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◆会期◆ 7月24日から8月24日 ◆会場◆ 三省堂書店 カルチャーステーション千葉 コミック売場 ◆協賛◆ 講談社 『AMASIA』原画展のおしらせ (三省堂書店 公式ブログ カルチャーステーション千葉店) 鶴田謙二から小田扉まで参加、超豪華AMASIA原画展 (コミックナタリー)
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SPYRAL MISSION-強襲(OCG) 永続魔法 このカードは発動後、3回目の自分エンドフェイズに破壊される。 (1):1ターンに1度、自分の「SPYRAL」モンスターが戦闘でモンスターを破壊した場合、 または自分フィールドの「SPYRAL」モンスターの効果でフィールドのカードを破壊した場合に発動できる。 自分はデッキから1枚ドローする。 (2):墓地のこのカードを除外して発動できる。 手札から「SPYRAL」モンスター1体を特殊召喚する。 手札増強 永続 魔法 魔法除外 SPYRAL補助
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MISSION:4 ◇某所 「何故目標を確保せずに殺した?」 「あの……その……」 「殺さずに制する術など、幾つも教えた筈だが」 「と、途中まではとってもスマートだったんですよ? でも日頃の訓練のタマモノといいますか、その……。 ゴメンなさい、反射でつい殺っちゃいました……」 ミドルスクールの教師と生徒のような構図。 実際、庵野 雲とエリーア・大葉の関係はそれに近い。 随分と物騒なやり取りをする教師と生徒ではあるが。 「お前は力をつけた。私が教えられる事はもう無い」 「そんなぁ~、見捨てないでください……」 エリーアはまるで捨てられた子犬のようにしゅんとなって瞳を潤ませた。 その様子を気にもとめずに雲は続ける。 「私は期待しているのだぞ。お前は軽率な行動さえしなければ 既にアークで頂点を狙う事も可能な筈だ」 「できればアタシは雲さまのところに永久就職したいので――」 「なにが永久就職や、先に自分がミスった分の損失を心配せんかい!」 「ガイルにぃ!? い、いつから聞いてたの!?」 「お前が『見捨てないでぇ、あうあうあう~』ってなってたところからや。 オヤジはしょ~もないミスで足引っ張るなら、出て行け言うとんのやぞ」 「あうぅ……」 「せっかくの一石二鳥プランを台無しにしよってからに」 ガイルと呼ばれた不思議な訛りで話す男は、エリーアに容赦ない追撃をかけた。 「お前が殺ったゴールドスミス博士は稀代の天才言われる研究者でな キサラギにでも連れて行ったら、言い値で買うてもらえたんやぞ。 うちは扶養家族が多いから、しっかり稼がなあかんの知っとるやろ?」 「そこまでにしておけ、ガイル。それで成果はあったのか?」 「直接金になりそうなモンは無かったんやけど、面白いネタは見つけたで」 「ほう」 「これなんやけど、オヤジの意見聞かせてや」 「オヤジはやめろ」と言いながら雲はガイルから手帳を受け取った。 古く使い込まれているが特に珍しいところはない、普通の手帳だった。 「…………日記か?」 「まあ、じっくり読んでみてや」 ガイルに促されて雲は手帳に目を通す。 「…………」 1ページ、2ページと手帳をめくる度に雲の表情が僅かながら変化した。 その様子を見たガイルは自信を確信に変えて、ニヤリと笑う。 「どやろ?」 「ゴールドスミス――金細工職人というのは面白い姓だな」 ◇某山間部 偽装ガレージ 事務室 前略 天国か地獄のお母さん、姉さんにはもう会いましたか? こっちはバケツ頭の姉さんのせいで大変です。 もしもの時のために取っておいたヘソクリをいつの間にか使い込んでるわ。 ガレージの隅に研究スペースなる物を無断で作るわ。 勝手にネットワークを構築して、うち中のどこにでも現れるわ。 うるさくてかないません。やりたい放題です。凹んでる暇なんかありません。 《レージがここまで甲斐性なしだとは思いませんでした》 「へいへい、甲斐性なしですみませんね」 《これではいつまで経ってもお金が貯まらないじゃないですか》 「あのさ、お前が考えたコピーなんとかの特許を取って売れば早いんじゃないか?」 《却下です》 「即答だな……。売るつもりがないなら、なんで研究なんかしたんだよ」 《知的探究心の追求ですね。それに完コピシステムを世に出したら 混乱すると思いませんか? 商品化するのは難しいと思いますよ》 「言われてみれば、確かに……」 《それよりACのパーツを売りましょう! 同じようなのが沢山あるじゃないですか》 「却下だ。いざという時に使うかもしれないだろ?」 《口実っぽいですね~。趣味の臭いがプンプンします》 「2人ともうるさーーい!!」 クレアは事務机をバーンと叩いて立ち上がった。 「なんとか遣り繰りしようと、人が出納帳と悪戦苦闘してるのに、なんなの?」 「なんなのと言われても、なぁ……」 《ねぇ……》 玲司と端末のディスプレイに映るバケツ頭――シェリーのアバターは 同じように首を傾げた。 「レージ、アリーナでの勝率が5割を下回ってるわよ。これじゃトントンか マイナスにしかならないでしょ。だらだらしてないでシミュレーターでもしなさい」 「へーい」 「姉さんも暇なら依頼の1つでも見つけてきてよ」 《クレアちゃん、通信がきてますよ? 出なくてもいいんですか?》 「あたしの注意を逸らして逃げるつも――あっ、ほんとだ」 《全く信用されてないわたしって一体……。姉としての威厳ががががが……》 壊れたレコードのような声を上げるシェリーを無視して クレアはインターコムを慌てて装着した。 一呼吸置いてから、精一杯の営業用声色で、 「大変お待たせしました、阿部傭兵事務所です」 『ミスターアベレージに仕事を頼みたいんやけど、ここでええんですか?』 「はい! 初めての方でしょうか?」 『ええ、ボクはこういうもんです』 送られてきたデータにウイルスチェックを走らせて、待つこと1秒――特に問題なし。 先に容量を確認していればチェックの必要はなかったかもしれない。 データはとても軽く、送られてきたのは電子名刺1枚だけだった。 (BBF、総務部のライアーン・レイノルズさん……) 「BBF?」 後ろから玲司が端末のディスプレイを覗き込んだ。 「聞いたことがない企業だな」 中小企業ひいきの玲司が知らないとなると ACのパーツメーカーではないのかもしれない。 二流の独立傭兵の元に来る依頼は、自然とマイナーどころからになるわけで 知らないご新規さんの場合は先方の情報集めから始めなければならないのだ。 危険な橋は渡りたくないが、ビジネスチャンスは逃したくない。 つまり、速やかな情報収集とそれによる判断が必要となってくる。 適当に会話を合わせながらの情報検索――依頼受否決定。 この程度の並列作業はクレアにとって朝飯前だ。 (まずはBBFの企業概要と近況からね) 慣れた手つきで関連トピックスをリストアップしていると 突然、BBFに関する情報がディスプレイいっぱいに所狭しと映し出された。 未整理で手当たり次第という感は否めないが―― (姉さん……?) ディスプレイをよく見ると、端の方にバケツ頭のアバターが居た。 アバターの横に楕円形の吹き出しが付いていて 《情報収集ならわたしに任せてくださーい!》と言っている。 自分の有用性を示して、待遇改善を訴えるつもりなのだろう。 (少しは考えてあげてもいいわね) シェリーは半ば電子化した存在となっており ダイレクトにネットワークに繋がれる分、情報の取り込み速度は圧倒的に速い。 (日頃はうるさいだけの金食い虫だけど、こういう場合は結構役に立つのよね) クレアは姉に対する評価を少しだけ改めてから 集められた情報の取捨選択を行い、頭の中で簡潔に整理した。 (BBFはAC用スナイパーライフルの照準器なんかを作ってる小さな企業で 規模は町工場レベル。現在交戦中の勢力や、敵対関係にある他企業は無し……) 危険な香りは一切しない。小規模ながらも安定しており どこか他所を攻撃する理由も、攻撃される理由も見当たらない。 そんな健全企業がレイヴンに一体どんな仕事を依頼するつもりなのだろうか? とさえ思えてくる。 『うちはACが使う狙撃銃の部品を下請けで作ってるんですけどな。 やっぱり、男なら一度は挑戦してみたくなりますやろ?』 「はぁ……」 『ノウハウを活かして作ってしもうたんですよ! 完全オリジナルの狙撃銃を!!! まだ試作段階で売れるレベルにはなってないんですけどね。 ここらで本物のAC乗りの人の感想を聞いてみたいんですわ』 「つまりレイヴンによる試射をご希望ということですね」 『左様です。そちらのレイヴンさんはいろんな武器を扱うのに 長けてはるとお見受けしたんですけど、どうでっしゃろ?』 「お任せください。『道具は人が使いやすいように出来ている。 余計な力を抜いて、後は手を添えるだけ』というのが当方のレイヴンの口癖です」 『それは心強いでんな!』 実に玲司向きの依頼だ。それに安全そうでいい。 唯一の気掛かりは、玲司が試作品のスナイパーライフルを気に入って 「報酬の代わりにこれをください」などと言い出すのではないか、という事くらいだ。 (変てこパーツオタクには厳重に言い含めておかないと) ◇セントラル・シティ付近 荒原地帯 バケツ頭を載せた白い四脚AC<ホワイトリンク>は長距離移動用の 巡航モードを使い、今回の依頼主であるBBFのライアーン・レイノルズに 指定されたポイントを目指していた。 《ねえ、レージ。どうしてこんな面倒くさいことするんですか?》 「ん?」 《途中で無理やりクレアと別れたじゃないですか。 どうして目的地までトレーラーに乗って行かないんです?》 玲司はしばらく考えてから、シェリーの問いに答えた。 「もうお前には話しても問題ないか……」 《ちゃんとした訳があるんですね》 「俺はこの依頼が怪しいと思ってる」 《罠だと?》 「ああ」 《あの時のやり取りに何か不審な点があったんですか? わたしもクレアも気づきませんでしたが》 「いや、不審なところは全くなかった。逆にそこが怪しいというか これは俺の漠然とした勘だ。どうも引っかかる」 《直感や第六感を否定するつもりはありませんが それだけだと弱いですね。何か心当たりがあるんですか?》 「ないといえばないし、あるといえばある。これでも一応はレイヴンだからな」 《ふ~む、難しいところですね。でも罠の可能性があると考えているのに 行くんですか? 相手の正体も分からないのに》 「分からないからこそ、確かめる必要があるのさ。思い過ごしなら問題ないが 罠だった場合はこの依頼を蹴っても俺が狙われているという大元の問題は恐らく 解決しない。いつ襲われるかとビクビクしながら過ごすのは正直キツいからな」 《ナルホド! なかなかに合理的な理論です。 クレアはこの考えを理解できても、絶対に賛成しないでしょうね》 「ああ、だから黙ってた」 《全てに得心が行きました》 シェリーはもう1つ疑問に思っていた<ホワイトリンク>の構成にも自ずと納得した。 スナイパーライフルのテストを前提とした四脚と長距離レーダーはセオリーだが 右背部に積まれたパルスキャノン。なぜ試射に行くだけなのに武装が必要なのか? この依頼が罠である可能性を考慮してのものだった。 本当に罠であった場合はパルスキャノン1つでは些か火力に難があるが 恐らく玲司は端からまともに戦うつもりはないのだろう。 敵の正体を見極めたら全力で逃げるつもりだ。 クレアをシティに置いてきたのはそのため。 トレーラーを守りながら逃げるのは難しいからあらかじめ途中で別れておいた。 それに玲司の考えが杞憂であった場合、スナイパーライフルのテスト依頼に 完全武装で参上するのは流石に無理がある。 しかし、パルスキャノンだけなら依頼主に言い訳が可能だろう。 <ホワイトリンク>の構成は玲司の考えを聞いた後ならば納得できる代物だった。 《見直しましたよ。今回のレージはなにやら本物のレイヴンっぽいです》 「前から本物なんだけどな、一応」 《そう言えばそうですね》 「お喋りはここまでにしよう。そろそろ指定のポイントだ」 《了解です》 メインシステムを巡航から戦闘モードに切り替えて <ホワイトリンク>は速度を落とした。 辺りは起伏の少ない荒原。 十数キロ離れたセントラル・シティの空港が確認できるほど見通しが利く。 スナイパーライフルのテストを行うのに適した平らで何もない地形ではあるが 指定のポイントに仮設の射撃場や試射用のターゲットなどは見当たらない。 「そっちは?」 《レーダーにも反応ナシです》 「手の込んだイタズラだったのか……?」 念の為、警戒は解かずに周辺を調べているとシェリーが妙な物を見つけた。 《あれは?》 「古いスナイパーライフルだな……」 クレスト製の実弾スナイパーライフル――CWG-SRF-80は地面に無造作に置かれていた。 《トラップのつもりでしょうか? 猫ババしようと持ち上げたら、ドカーン! とか? レージ1人なら引っかかってたかもですね》 「俺はそこまで意地汚くねぇよ」 そう返しながら玲司はパルスキャノンを1発だけ発射―― 手前の地面に着弾させて、バンカーショットの要領でCWG-SRF-80を吹き飛ばした。 《うわっ、なにしてるんですか!》 「これでトラップが仕掛けられてないの分かっただろ?」 《乱暴ですね~》 とはいえ、手がかりはこれしかない。 ミッション中に偶然パーツを拾ったレイヴンの話は聞いたことがあるが スナイパーライフル試射依頼の指定場所にスナイパーライフルが落ちているというのは 出来過ぎだ。これは偶然ではなく、何らかの意思が介在しているのは間違いない。 <ホワイトリンク>は10メートルほど吹き飛んだCWG-SRF-80に近づいて 慎重に持ち上げた。 「本体にもトラップはなさそうだな」 《弾が入ってますね。おや? 最高装填数より弾が少ない。 79/80ということは、1発使った後なのでしょうか?》 「持って帰って調べてみるか」 《やっぱり猫ババするんですね》 「違うっつーの!」 《冗談ですよ、ジョーダ――》 2人のやり取りを小さな音が遮った。 遠くから聞こえた爆発音。セントラル・シティの方角からだ。 まだ警戒を解いていなかった玲司は瞬時にシティの方に向き直った。 シティの空港から黒煙が上がっている。 「見えるか?」 《滑走路で何か燃えてますね。旅客機の事故でしょうか? シティで待機しているクレアに訊いてみます?》 頷いて玲司は通信を開いた。 「クレア、シティの空港で何があったか分かるか?」 しばらく待っても返信がない。 《のけ者にされて拗ねているんじゃないですか?》 「あいつは仕事中にそんなことは――」 悪寒。玲司の脳裏を嫌なイメージが過ぎった。 「裏目だったかもしれない。急いでシティに戻るぞ」 《レージ、空港の方から何か来ます。……ヘリが8、いえ、9機》 『そこの白いAC、ただちに投降しろ!』 《ええー!? なんで?》 「投降しろだと!?」 2人は状況が全く飲み込めない。共通回線からの一方的な通告に玲司は動揺した。 「こちらはAC<ホワイトリンク>の阿部 玲司。交戦の意思はない。 あんたたちは何者だ? 状況説明を求む。繰り返す、説明を求む」 『シラを切るつもりか!? かまわん、撃て! 撃ちまくれ!』 《ちょ、撃ってきましたよ!》 「クッソ……」 9機の戦闘ヘリからの一斉砲火。 <ホワイトリンク>は機銃とミサイルの雨を全速後退でかわした。 「何なんだこいつらは!」 《ヘリの側面にアークのエンブレムが》 「レイヴンズアークだと!?」 戦闘ヘリの9機程度、パルスキャノン1つで十二分な相手ではあるが 状況が分からない。相手がアークとなると尚更 状況を悪化させるのは危険だ。下手に動けない。 「……クレアの安否が気になる。こいつらを振り切るぞ」 《了解です》 <ホワイトリンク>は拾ったCWG-SRF-80をパージしながらOBを起動した。 ◇セントラル・シティ パーキングステーション トレーラー指揮車両内 「ホールドアップや。無駄な抵抗はせんほうが身の為やで」 気がついた時にはトレーラーの中に入り込まれていた。 周辺セキュリティをいつの間に無効化されたのか。 そもそもドアのロックを音も無くどうやって解除されたのか分からない。 クレアは侵入者の指示に従う他なかった。 「あなた、BBFのライアーン・レイノルズさん?」 「ようわかったな、正解」 珍妙な訛り具合だ。一度聞けば間違いようがない。 「ご察しの通り、それは本名ちゃうけどな」 「でしょうね……」 「自己紹介しとこか。オレはガイル、ガイル・ワーテ・島田や。 まあこっちもレイヴン名っちゅうやつなんやけど、なかなか凝ってるんやで。 実はガイル・ワーテ・島田を逆さまから読むと――」 「興味ないわ」 「自分、つれへんなぁ……。まっ、ええわ。 短い付き合いになると思うけど、ガイル・ワーテ・島田や」 (聞き覚えがある……) 庵野塾所属のガイル・ワーテ・島田。 かなりの実力を持ちながらも、相手を騙したり、罠にかけたりと 姑息な戦い方を好むレイヴン。今の状況とまさに一致する情報だ。 「あたしも自己紹介した方がいいのかしら?」 「その必要はないで、クレア・ゴールドスミス。 あんたのことはよ~く分かっとるさかい」 「あっそう」 「ご機嫌斜めやな。でも大人しく来てもらうで」 ◇セントラル・シティ パーキングステーション上空 「どのくらい離せた?」 《約1キロ。まだ捕捉されていると思われます》 玲司は追撃してくるアークの戦闘ヘリとの距離を確認して <ホワイトリンク>の速度と高度を急激に落とした。 そして超低空でホバリングしたままコックピットハッチを開放して―― 「しばらく頼む、逃げ回れ!」 《本気ですか!?》 シェリーの驚愕を背に、玲司は<ホワイトリンク>のコックピットから飛び降りた。 約20メートルの高さからのダイブ。下手をすれば死ぬ高さだ。 玲司は真下に駐車してあった高そうな乗用車の屋根を クッションにして――盛大に破壊して、着地に成功した。 そのままトレーラーに駆け寄り、運転席にクレアの姿がないのを確認すると 腰のホルダーからハンドガンを抜き、指揮車両のドアを思い切り蹴破った。 中には――誰もいない。 「やられた……ッ!」 叫びながらも玲司は少しだけ安堵していた。 車内に血痕や暴力の痕跡が見当たらなかったからだ。 『レージ、早く戻ってきてください! わたしACの操縦は無理です! ギャーー! 撃たれてる、撃たれてるんです!!!』 「あと30秒だけ耐えろ」 シェリーからのやかましい通信に応えながら、ディスクの回収を急ぐ。 車内の音声を全て記録しているレコードディスク。それに何か録音されているはずだ。 (必ずクレアを見つける手がかりになる) ディスクを固定端末から引き抜いて、玲司は外に飛び出した。 ◇某山間部 偽装ガレージ 事務室 玲司とシェリーがレイヴンズアークの追撃部隊を撒いて どうにかガレージにたどり着いたのは、あれから6時間後のことだ。 クレアを拉致され、トレーラーは置き去り <ホワイトリンク>は損傷が酷く、玲司は疲労困憊だった。 レイヴン稼業開始以来の緊急事態。未曾有の大惨事である。 それを知り、ガレージで待ち構えていたシド・ワイズが玲司に告げた―― 「アークがお前の首に賞金をかけた。生死不問で18万cもな」 罪状はレイヴンズアークの高官が2名乗ったヘリの撃墜。 犯行に使われたスナイパーライフルが証拠品として回収されており アークは阿部 玲司の討伐を全レイヴンに呼びかけているという。 「お前に偽の依頼をしたBBFは存在しない。架空の企業だ。 電子情報の改竄は技術と手間を惜しまなければ可能だからな。 対するお前は何らかの細工を施されたスナイパーライフルを所持した後に破棄。 加えて投降命令を無視して、現場からの逃走だ。この濡れ衣を晴らすのは――」 「簡単じゃないだろうな……。クソッ、何で俺たちなんだよ……」 回収したレコードディスクから判明した訛り男の正体――ガイル・ワーテ・島田。 クサナギ中央支社で戦った庵野 雲一派のレイヴンだ。 奴らを怨む理由はあっても、怨まれる理由などない。 「誰でもよかったってことかよ」 《いいえ、彼らはクレアの価値に気づいたのでしょう。わたしのミスです……》 「おいおいおい、確かにクレアは有能だと思うが、レイヴンに狙われる程か?」 《客観的に見ても、あの子にはそれだけの価値があるんです》 「実は古代帝国の末裔で、巨大兵器を動かす鍵とか言い出すつもりか? やめろよ、笑えない。こんな時に笑えない冗談はやめてくれ!!」 取り乱した玲司の様子を見かねたシドが口を開いた。 「お前は本当にクレアの異常性に気づいていないのか?」 「シドさんまで何を言い出すんだよ!」 「比較対象がなかったせいもあるだろうが、本当に分かっていないのか……」 《でも、あの子は自分を特別扱いしないレージが好きなのだと思います》 「なるほどな」 「2人とも何を言っているんだ……?」 玲司は困惑した。 「順序立てて話してやる。親父さんが残した借金返済のためにレイヴンとなったお前は 持ち前の“器用貧乏さ”で即座にアーマード・コアという兵器に適応したな?」 「あ、ああ……」 「中堅から先には進めていないが、それでも素人が何の訓練も受けずに 中堅ランクまで駆け上がるのは異常だ。自覚はあるか?」 「少しは……」 「はっきりと言うぞ。そのお前をたった1人で支えてきたクレアは“更に異常”だ」 「えっ……!?」 「よく考えてみろ。本来、レイヴンが活動するのにどれだけの人員が必要かを」 「……どれだけ、必要なんだ……?」 「この業界にメカニックやオペレーターというサポート職種が 数多く存在する理由を考えた事はないのか?」 《シドさんは相当数のスタッフをレージたちに紹介するつもりだったのですよ》 「『先週から色々勉強を始めました。全部あたしがするから 他のスタッフは必要ありません』真顔でこう言われた時は レイヴンを舐めているとしか思えなかったからな」 《早く借金の返済を終わらせて、レージを楽にしてあげようと考えたのですね……》 「お前はクレアを有能と言ったが、そんな言葉では片付けられない。 彼女が様々な知識や技能を身につけたスピードは異常だ。 常人が努力でどうにかなるレベルを遥かに超えている。 今までクレアがこなしてきたパイロット以外の全てを、お前は1人で出来るのか?」 「…………」 玲司は雷に打たれたような気がした。 (当然のように頼っていた……) 仕事を始める前のクレアはACやレイヴンに興味などなかった。 (そうだ、俺がレイヴンになると決めてからだ……) 何故、今まで疑問に思わなかったのだろう。 「じゃあ、あいつはなんなんだ?」 《先天性強化人間です》 「強化……人間……? サイボーグだって言うのか?」 《いいえ、遺伝子操作であらかじめ能力を強化された生の人間です》 「なんだよ、それ……」 《わたしたちの母親はハッキリ言うとマッドでした。わたし以上の研究狂いだったと 思います。なにしろ自分の体と娘で人体実験を行うんですから》 「おばさんが……?」 《レージが知っているのはあの人の一部分、表の顔だけですよ。母さんは 遺伝子操作で超人を作ることに全てを賭けたマッドサイエンティストでした》 「マジかよ……」 立て続けに明かされる事実で放心状態になってしまった玲司に代わり、シドが訊ねた。 「クレアは貴重な成功例というわけか」 《はい。わたしのオリジナルがテストタイプのたたき台で、そこから改良を加えた プロトタイプがクレアです。母さんがもう少し長く生きていれば 更に調整を加えられた妹が1人か2人増えていたかもしれません》 「現在の遺伝子操作技術は瞳や髪の色を変える程度だと認識しているが」 《母さんは20年以上前にかなり先を走っていたことになりますね》 「それ程前から……。にわかには信じられんが、クレアの高い能力と こうして実際に拉致されてしまった現状を考えると、信じる他ないな。 彼女には貴重な生きたサンプルとして幾らでも値が付くだろう」 《迂闊でした……》 「クレアの秘密が庵野塾に知られた心当たりはあるのか?」 《わたしのオリジナルが死んだ時だと思います。 わたしの研究成果を横取りしようとして、何も見つけられず 腹いせにマンションを燃やしたのかと思っていたのですが 母さんの手帳を持ち出されていたとは……》 「手帳?」 《一見、娘の成長記録に見えるのですが、中身は研究成果の能力測定記録なんです》 「そこからか」 《処分しておくべきでした……》 シドは黙って腕を組み、しばらく経ってから再び口を開いた。 「玲司、状況をまとめるぞ。いつまで呆けているつもりだ?」 「呆けてねぇよ!!!」 《レージ……?》 「あいつをサンプルとして売り捌こうだと……。 ふざけるなよぉ、奴ら絶対に潰してやる……」 血が出るほど歯を食い縛って、まるで獣のような声で叫んだ。 どんな時も飄々としている玲司が初めて見せた姿だった。 「落ち着け、熱くなっても状況は好転しないのだぞ」 シドの言うことが頭では理解できていても、一度沸騰した脳は なかなか元に戻ってくれない。玲司は怒鳴り散らしたい衝動を必死に抑えた。 「私がアークと話してみる。だからお前たちは当分動くな」 「当分動くなッ!? そんな悠長なことを――」 「黙って聞け!」 「ぐっ……」 「いいか? 相手は庵野塾だ。クサナギでお前が手も足も出なかった庵野 雲を筆頭に 曲者のガイル・ワーテ・島田、近接戦闘無双と噂されるエリーア・大葉。 戦力差を考えろ、数と質の両方で圧倒的に負けている」 「なら、レイヴンを雇って頭数を増やせばいいだろ!!」 「頭に血が上っているな……。お前には18万cの懸賞金がかかっているんだぞ?」 「だからなんだよ!!」 「大金だ、うっかり手元が狂ってしまう程のな。 雇ったレイヴンに後ろから撃たれる可能性は考えないのか?」 「それは……」 「頭数を増やせば増やすほど、このリスクは増大する」 「ぐっ……」 「そもそも庵野塾の戦力を上回るほどのレイヴンを集める資金はあるのか?」 「……ない」 「玲司、これは周到に準備された罠だ」 「…………」 「勢力を拡大するアークを快く思わない連中は多い。だが堂々と喧嘩を売るのは危険だ。 今やアークは世界最大の傭兵斡旋組織になりつつあるからな。 当然、アーク攻撃を引き受けて報復対象になりたがるレイヴンもいない。 そこで庵野塾は考えた。依頼を遂行した後、お前を犯人に仕立て上げればいいと」 「…………」 「攻撃されたアークは威信を守るために手段を選ばない。 庵野塾の狙い通りに奴らはお前の首に多額の懸賞金をかけた」 「…………」 「次は釣りの要領で、釣り糸の先に餌であるクレアをつけて、じっと待つ。 あとは餌につられて賞金首が自分からやって来たところを確実に仕留めるだけだ」 「…………」 「最後に役目を終えた餌であるクレアをキサラギかどこかの研究機関にでも 売り渡すつもりだろう。よく考えられている、上手くいけば一石三鳥のプランだ」 「…………」 「少しは頭が冷えたか?」 「…………」 「ここでお前が動いてもクレアを助けることは叶わん」 「くっ……」 「無駄に死ぬだけだ」 「くっそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお――」 MISSION:4 -END-
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SPYRAL MISSION-奪還(OCG) 永続罠 このカードは発動後、3回目の自分エンドフェイズに破壊される。 (1):1ターンに1度、自分フィールドに「SPYRAL」モンスターが特殊召喚された場合、 相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。 この効果でコントロールを得たモンスターは、このターン直接攻撃できない。 (2):自分フィールドの「SPYRAL」モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、 その破壊されるモンスター1体の代わりに墓地のこのカードを除外できる。 コントロール 永続 破壊耐性 罠 罠除外 SPYRAL補助
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初代から初登場 ポケモン側 RASIO1 ウミオ ソラオ(ポケモン側のスピードキャラ) スイート 一条花子 RASIO2 田尻智(ポケモン側の主人公) 宮本茂 水野香澄 岩原武(ポケモン側の投げキャラ) 似田イミテ 渡辺徹 RASIO3 緑川榊 ジラルダン ドクトルヒラノギ・フジ RASIO4 殺意の波動に乗り移ったサトシ(隠し、DX以降は家庭用のみ使用可能、またはUnlimitedサトシのコンパチブルキャラクター) 任天堂側 RASIO1 カービィ サムス・アラン フォックス・マクラウド(任天堂側のスピードキャラ) ネス RASIO2 マリオ(任天堂側の主人公) ルイージ ヨッシー ドンキーコング(任天堂側の投げキャラ) リンク キャプテン・ファルコン RASIO3 クッパ デデデ大王 キングクルール(初代のみ基本キャラ) RASIO4 タイヨウノヒガマスターハンドノチニクルフマリオ(隠し、DX以降は家庭用のみ使用可能、またはUnlimitedマリオのコンパチブルキャラクター) そのほかのゲームメーカー側 RASIO4 豪鬼(隠し) それ以外 黒子 DXから初登場 ポケモン側 RASIO1 RASIO2 山内博 こずえ鈴 オーキド・ユキナリ(初登場は隠し) 上野未来(初登場は隠し) RASIO3 木根淵健二 上田祐司 RASIO4 洗脳されたシゲル(隠し、家庭用のみ使用可能、またはUnlimitedシゲルのコンパチブルキャラクター) 任天堂側 RASIO1 Mr.ゲーム&ウォッチ アイスクライマー マルス ファルコ・ランバルディ(初登場は隠し) ロイ(ファイヤーエンブレム)(初登場は隠し) RASIO2 シーク RASIO3 オメガクルール(DXからの基本キャラ) RASIO4 ヤミノナカデクレイジーハンドノチニメザメルルイージ(隠し、家庭用のみ使用可能、またはUnlimitedルイージのコンパチブルキャラクター) EXから初登場 ポケモン側 笠神京二郎 ザンナー リオン ミー・スノードン 広瀬香美(初登場は隠し) 谷村新司(初登場は隠し) 邪悪なる化身(ダークリバース)京二郎(隠し、家庭用のみ使用可能、またはUnlimited京二郎のコンパチブルキャラクター) 任天堂側 ワリオ ワルイージ リュカ アイク ワドルディ(初登場は隠し) メタナイト(初登場は隠し) ゴッドクルール(隠し、家庭用のみ使用可能、またはUnlimitedオメガクルールのコンパチブルキャラクター) EXBraulから初登場 ポケモン側 リュウ・ヘブバーン ショウタ 園田十代 増田順一 任天堂側 ピット ロボット ディディーコング(EXBrawlからプレイヤーデビュー) ウルフ・オドネル それ以外 真豪鬼(Unlimited豪鬼のコンパチブルキャラクター) GXDから初登場 ポケモン側 アイリス(ダウンロードキャラ) マツブサ(ダウンロードキャラ) アオギリ(ダウンロードキャラ) 松島奈々子(ダウンロードキャラ) アラン(ダウンロードキャラ) マーズ(EXから初登場、GXDからダウンロードキャラとして昇格) サターン(EXから初登場、GXDからダウンロードキャラとして昇格) ジュピター(EXから初登場、GXDからダウンロードキャラとして昇格) コーダイ(EXから初登場、GXDからダウンロードキャラとして昇格) アクロマ(EXから初登場、GXDからダウンロードキャラとして昇格) ゲーチス(EXから初登場、GXDからダウンロードキャラとして昇格) 田尻牛悟朗(GXDからプレイヤーデビュー、隠しボス、ダウンロードキャラ) 林家一平(ダウンロードキャラ) 林家二平(ダウンロードキャラ) 林家三平(ダウンロードキャラ) 任天堂側 サムライゴロー(ダウンロードキャラ) ソリッド・スネーク(ダウンロードキャラ) ソニック(ダウンロードキャラ) Wiiフィットトレーナー(ダウンロードキャラ) ロックマン(ダウンロードキャラ) リトル・マック(ダウンロードキャラ) ブラックピット(ダウンロードキャラ) パックマン(ダウンロードキャラ) パルテナ(ダウンロードキャラ) ルフレ(ダウンロードキャラ) シュルク(ダウンロードキャラ) ルキナ(ダウンロードキャラ) むらびと(ダウンロードキャラ) クラウド・ストライフ(ダウンロードキャラ) ベヨネッタ(ダウンロードキャラ) カムイ(ダウンロードキャラ) それ以外(GXDから初登場) 狂オシキ鬼 プレイヤーキャラとしての使用が不可能なボス プリム(ザコ) マスターハンド(最終ボス) クレイジーハンド(最終ボス) ベガ ベガⅡ トュルーベガ(unlimitedベガのコンパチブルキャラ) フォボス パイロン ギル ビルシュタイン 忌野雷蔵 忌野雹 ガルダ シャドウガイスト ギース・ハワード ルガール・バーンシュタイン ヴォルフガング・クラウザー Mr.ビッグ 神楽ちずる 神楽マキ ゲーニッツ 七瀬社(ボス)(unlimited社のコンパチブルキャラ) シェルミー(ボス)(unlimitedシェルミーのコンパチブルキャラ) クリス(ボス)(unlimitedクリスのコンパチブルキャラ) オロチ(ミズチ、ボス) 天草四郎時貞 壬無月斬紅朗 ドラコ ゴルバ ギガス DIO(ワールドヒーローズ、ボス) NEODIO(unlimitedDIOのコンパチブルキャラ) 殺意の波動に目覚めたリュウ(unlimitedリュウのコンパチブルキャラ) 洗脳されたケン(unlimitedケンのコンパチブルキャラ) ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ(unlimited庵のコンパチブルキャラ) ヤミノナカデオロチノチニメザメルレオナ(unlimitedレオナのコンパチブルキャラ) 霧島九郎 ワイルド醍醐(unlimited醍醐のコンパチブルキャラ) デーモン雹(unlimited雹のコンパチブルキャラ) ゼウス ムカイ クリザリッド ゼロ(KOF、ボス) イグニス セス(ボス) ボスパックン(EXから初登場) ポーキー(EXから初登場、中ボス) リドリー(EXから初登場) デュオン(EXから初登場、中ボス) ガレオム(EXから初登場、中ボス) エインシャント(EXから初登場、大ボス) タブー(EXから初登場、隠しボス) ゴッドルガール(EXから初登場、真ボス) 獅子王(DXから初登場) 真・獅子王(DXから初登場、真ボス) グッドマン(EXから初登場、大ボス) 剛拳(DXから初登場、大ボス) サイキ(EXから初登場、中ボス) 血の螺旋に狂うアッシュ(unlimitedアッシュのコンパチブルキャラ) 常闇ノ皇(DXから初登場、最終ボス)
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IPSIOG7570インクカートリッジ >>> RC-1K12 ジェルジェットプリンター用カートリッジ ブラック >>> RC-1C12 ジェルジェットプリンター用カートリッジ シアン >>> RC-1M12 ジェルジェットプリンター用カートリッジ マゼンタ >>> RC-1Y12 ジェルジェットプリンター用カートリッジ イエロー >>> プリンターインク激安とは 定価に近い純正インクより大幅コストダウンが詰め替えタイプ!やめられなくなるのはなぜ >>> <<日本一>>激安トナー 激安なトナーのルートを公開します!まさに非常識でプロ中のぷろも絶賛 >>> プリンターマニュアル どうしてプリンターはOEM品が多いのですか 家庭用プリンター売れ筋 コピー機の正しい選び方 家庭用コピー機選び方 激安コピー用紙 コピー機の不満 エクセルワード格安ソフト 中古コピー機販売 セキュリティーソフト 年賀状ソフトランキング 小型コピー機
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